2016年5月26日 (木)

豊原清明句集『手話する冬鹿』

裏表紙最終・決定 (2).jpg 本句会の仲間、KIYOAKI FILM  こと豊原清明さんの句集が上梓されましたので、紹介させていただきます。小冊子ながら、豊原さんの詩情満載の作品群です。

映画句集 『手話する冬鹿』  豊原清明          ㈲マルコポ.コム刊

より、十句選(野﨑憲子抄出)

わが半日虚空千年春峠

青雲やがつしり摑む福音書

夏シャツの母の胸辺にありし蝶

雨蛙こいつは無職吾は無学

原爆忌しずかに老いてゆく童

放射能もう要らんぞと草雲雀

冬鹿や光の中の爪を切る

透明な雪の言葉や狂詩曲

清明や父母の背は丸太ん棒

父依存から一歩出てスサノオの笑顔

2016年1月1日 (金)

謹賀新年

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平成二十八年の幕開けです。 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

本日の朝日新聞一面に金子兜太先生の朝日賞ご受章の朗報が掲載されていました。受賞理由は「戦後一貫して現代俳句を牽引」とあり、「反戦と前衛掲げ人間を詠む」と題しての先生の文章の中に「新聞俳壇はジャーナリズム」「型にはめずに自由に、それこそが文芸表現である」とありました。至言とおもいます。

写真は、本日の大串半島から観た初日です。

2015年11月11日 (水)

第84回「海程」秩父俳句道場

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11月7日8日と上長瀞の養浩亭に於いて第84回「海程」秩父俳句道場が開催されました。金子先生もとてもお元気で、ニユーヨーク、福岡、長崎、熊本、青森からの参加者もあり、盛会でした。

ゲストは海程同人でもある、一茶研究家のマブソン青眼さん。マブソンさんは、十五年前の初参加の時の初々しき青年から、人類愛に溢れる気力に満ちた学者へと眩しく成長されていました。ゲストイベントでは、〝反骨の俳人一茶〟から、今、何を学ぶかについて、多角的に捉えた興味深いお話に、参加者一同聞き入っておりました。

道場での金子兜太選より抄出

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7日第1次句会

山人が朝日を握る紅葉かな< 鈴木孝信>

柘榴をもらう鳥語操る老人に< 鳥山由貴子>

柚子は黄に筆談のようふっと笑顔<宮崎斗士>

狐火や人間讃歌の春画展<福田藤十>

山の気のくぼみやすしよ鹿消えて< 茂里美絵>

眉月や儀式のように髪洗ふ< 篠喜美子>

この国に風の名いくつ鳥渡る< 室田洋子>

手びねりの貌が硝子に紅葉の宿<伊藤和>

日向ぼこ笑ふ乳房のごとありぬ< 岡崎正宏>

朴落葉人に三十二本の歯<金子斐子>

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8日第2次句会

黄落や街埋め尽くす民主主義<尾崎憲正>

秋の雨瀞いきいきとマブソンさん<大谷菫>

眠らぬ骨フクシマの海に雪が降る<白石司子>

マブソンさん熱意ほろほろ秋の雨<わだようこ>

かなしみ時に鶴を束ねて売りに出す<望月士郎>

小鳥来る原日本人の足音<野﨑憲子>

鮎落ちゆく人は早飯秩父谷<野田信章>

柞降る牝鹿を匿すように降る<河原珠美>

紅葉黄葉重なり水復(かさ)なりて反原発<石橋いろり>

釣瓶落し岩があるから目礼す<茂里美絵>

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