「海程香川」
第一回「海原」全国大会in高松&小豆島
10月12日からサンポートホール高松第2小ホールをメイン会場に、「海程」主宰金子兜太先生のご子息眞土様ご夫妻を特別ゲストにお迎えし第一回「海原」全国大会in高松&小豆島が開催されました。
台風19号接近の中、関東を中心にキャンセルが相次ぎましたが、前泊組を中心に、関西圏、四国、九州、北海道、ハワイからの仲間が集まり、台風までも巻きこんだ熱い大会が開催されました。写真は、三賞受賞者(海原金子兜太賞:すずき穂波さん<代理川崎益太郎さん>海原賞:小西瞬夏さん・水野真由美さん・室田洋子さん/海原新人賞:三枝みずほさん・望月士郎さん)の授賞式の模様です。皆様、おめでとうございました。
第一回「海原」全国大会参加者の一句 <句稿順・敬称略>
公開講演会(10月12日 会場:サンポートホール高松第2小ホール <出演順・敬称略>
- 田中亜美
演目「若い世代に広がる俳句」: 若い世代へ向けての熱いメッセージであった。小中学生から高校生、大学生へと実際の学校での俳句の実践を具体的に示し、特に、俳句甲子園については、今年のデーターを俳句甲子園のHPから引用して受賞14作品を並べ、一句一句を亜美さんが二字で表現したのが興味深かった。「俳句を若い世代に広める意義は、集中力を養う。自己肯定感をはぐぐむ。他者を受け容れる姿勢を学ぶ。言葉(バーバル)の鍛錬で養うノンバーバルな感性である」と締めくくった。魅力たっぷりの気合みなぎる三十分間だった。
- 安西 篤
演目「金子兜太という存在ー句集『百年』の魅力を探る」: 金子兜太先生の遺句集『百年』について、晩年の人間像をあからさまにさらけ出した多面性を持つ存在者の立ち姿であるとし。句集『百年』を「戦争への危機感と震災被災地に寄せる思いを熱く訴える」「人間にとっての生き死にの問題」「産土の地へのふたりごごろ、アニミズムの世界」「一個の<荒凡夫>として生きることを目指す『存在者』の有無」と4つに分類し例句を挙げ、堀之内長一編集長との対談形式で句集『百年』をわかりやすく解説した。
「海原」全国大会懇親会(10月12日 夜 ホテル「花樹海」にて)
若森京子さんの乾杯の音頭で、懇親会は始まりました。続いて海原三賞受賞者の挨拶がありました。皆様とても嬉しそうでした。おめでとうございます!そして各地からの参加者の紹介と続き宴もたけなわの頃、高松の盆踊り「一合まいた」の三味線と歌が流れました。地元の民謡保存会東尾会の方の手ほどきでたくさんの方が団扇片手に「一合まいた」を踊りました。中には、舞台に上がって踊る人たちも居ました。初めてなのに、皆様、とても良い手つき腰つきでした。
【大会メモ】
全国大会開催に際しては、一年余りにわたって中野佑海さん達と徐々に準備を進めてまいりました。総合司会の中野さん、句会統括の増田天志さん、吟行アドバイザーの藤川宏樹さん、横幕製作の漆原義典さん、そして作業を細かく役割分担するよう貴重なご意見を言ってくださり、チラシ配りや最後まで片付けをお手伝いくださった章平さん。受付責任者の河田清峰さん。鈴木幸江さん、佐藤仁美さん、三枝みずほさん、田中怜子さん、樽谷寛子さん、小西瞬夏さん。当日お手伝いくださった方々、台風接近の中ご参加くださった海原の諸氏に心よりお礼を申し上げます。お陰様で素晴らしい大会になりました。ありがとうございました。小豆島国民宿舎で観た満月を生涯忘れません。(野﨑憲子記)
Posted at 2019年10月20日 午後 03:54 by noriko in 「海程」の窓 | 投稿されたコメント [0]